版築風塗り壁とは 版築風塗り壁(版築壁、塗り版築)とは、左官技術で版築の地層を表現したものです。 そもそも「版築」とは何? 版築とは、質感やカラーの違う土を積み重ねて作った「地層状の塀」で古代から伝わる工法です。断面が美しく、現在でも門などの土塀などでよく採用されています。型枠の中に土を入れ上から押し固めて地層を作る工法のため、ある程度の厚みがないと施工できないので広さ制限のある内装にはあまり向いていません。 左官で版築を再現する 左官技術を使用することで地層を再現する工法が「版築風塗り壁」です。材料を鏝で薄く塗り重ねることで壁に地層のような模様を生み出すことができます。厚みは使用する材料・骨材にもよりますがどんなに厚くても1〜2センチほど。土を積み重ねる実際の版築とは比べものにならないくらい薄く仕上げられるため内装にも適しており、色や風合いを楽しむことができます。真っ直ぐにもできますが、波やうねりの表現も自在です。 照明との相性 版築風塗り壁は塗り重ねられた断層や鏝あと、さまざまな骨材による質感を活かした仕上げのため、照明との組み合わせでよりその魅力を発揮します。 左側のスポット照明のほうが、右の蛍光灯のみの写真よりも高いコントラストで楽しめます。上や下からなとせ角度をつけて照明を当てることで影や凹凸が生まれ、味わい深い壁を演出することができます。 版築アート 版築風塗り壁の技術を使用して、壁にアートを描くことも可能です。こちらの現場ではお客様の強いご希望で和室の壁に版築アートを施工。色は清水焼の染料を使用し、空や雲、山肌などそれぞれ違う質感を出すために材料の配合や塗り方にも工夫をこらしています。 弊社施工事例(抜粋) All Wall 22100708 22100702 22100703 22100714 22100713 22100716 22100706 22100704 22100712_2 221007018 22100709 22100717_2 22100711 S__46915587